女性医師の活躍

  • 女性医師の活躍

多くの女性小児科医が活躍しています
浜松医科大学小児科では、結婚や出産、育児といったライフイベントを越えて、仕事と家庭を両立している女性医師を紹介します。

加藤由希子(非常勤)

卒業年 2009年
専門分野 小児アレルギー
勤務体系 非常勤医師(平日勤務)日当直なし
家族構成 夫(同期医師)、子ども3人 実家は同市内(夫の実家は遠方)
経歴
  • 2009年 初期研修浜松医科大学医学部附属病院、県内の一般病院
  • 2011年 小児科入局
  • 2015年 小児科専門医取得
  • 2020年 アレルギー専門医取得
  • 今年度、論文博士号取得に向け奮闘中!
医師13年目 母10年目
(令3年12月現在)

ある1日

5:45起床、身支度をして子どもたちを起こします(私より早く勝手に起きて活動していることも多々)。小学生を送り出して、保育園児を送ったり送らなかったりして、食べこぼしの掃除をして夕食の仕込みをして出勤。
9時から仕事です。外来とか病棟の患者様の診療をしてあっという間に16時(でも仕事の時間が一番の癒し☆)、退勤します。
学童保育、保育園のお迎えに行き、宿題チェックをして夕食を作って食べます。週イチでカレーです。お風呂、ちょっと子どもたちとゲーム、絵本を読んで寝かしつけ。小学生はさくっと寝付きますが、お昼寝がっつりの保育園児はなかなか寝ません。私はベッドサイドでPC仕事をしながら待ちますが、週1~2回は寝落ちしています。夫が帰ってきていれば、その間に夕食の片付けと洗濯をだいたいしてくれます。
子どもたちが寝てからが勉強タイム。論文を読んだり書いたりしています(切羽詰まってなければ晩酌も!)。24時前後に就寝。

仕事と家庭の両立について

日当直なし、休日出勤なしの当科で一番の“ゆるふわ”な勤務体制だと自覚しておりますが、先輩、同僚医師の皆さま、家族の支えのおかげでここまでやってこれたと感じています。

今後の目標や将来の夢

自分のやれる範囲でキャリアを積み、家庭や子育てとの両立を目指すのが今の自分の目標です。

これから仲間になるかもしれない皆さんへのメッセージ

多様な働き方が認められる職場です。ご自身に合ったキャリアプランを相談していきましょう。

藤澤泰子(フルタイム勤務)

卒業年 1997年
専門分野 小児内分泌学
勤務体系 フルタイム勤務 日直を月に1回
家族構成 主人(1997年卒、呼吸器内科医師)、子ども3人(高校2年生、中学1年生、小学校4年生)
双方とも実家は遠方(主人、神奈川県川崎市 私、岐阜県飛騨市)
経歴
  • 1997年 浜松医科大学医学部附属病院、小児科研修医・県内の一般病院
  • 2001年 浜松医科大学大学院、2005年3月医学博士号取得→浜松医科大学小児科 医員
  • 2007年4月 家族で渡米。カリフォルニア大学デービス校にて博士研究員
  • 2009年 帰国。浜松医科大学小児科 医員、助教を経て2016年~浜松医科大学小児科 講師
(令3年12月現在)

ある1日

  • 5:30 起床、お弁当作り、洗濯物の片付け、朝食
  • 5:40 長男、次男、三男、主人の順に起床。朝食
  • 6:40-7:30 子どもたち、それぞれ登校
  • 7:45 出勤
  • 8:00 始業
    朝の全体のショートミーティング、グループ回診。その後の病棟業務は若手の先生にお任せ。週1回外来、入退院管理、会議、メールチェック、スライド作り、論文、研究申請書作成など。
    病状が変動する患者さんがいる場合は、夕方にグループミーティング、回診。
  • 17:15 帰宅。週1グループカンファレンス:18時45分には帰宅。
    夕方から夜、子どものお稽古事の送迎、家事、子どもの学習の監視。隙間で仕事。それぞれの子どもたちの夕食
  • 20:30 小学生就寝、22:30 中学生就寝、
  • 23:00 主人と長男と遅い夕食。
  • 0:30までには就寝

仕事と家庭の両立について

すでに16年間、子育てをしながらの仕事。すでに習慣になっているところが多くあります。たしかに、かなりの量の家事をこなしながら、仕事をしていくことは大変ではあります。
工夫していることをいくつか箇条書きであげてみます。
  • 期限の2週間前に仕上げる。急な子どもの病気などで予定は狂いがち。早めにやる。
  • アウトソーシングをいとわない。仕事があるからといって、子どものお稽古事などを諦める必要はありません。ファミリーサポート、子育てタクシーetc. フルに利用してきました。子どもが小さい時は、長くお世話になっているベビーシッター会社にも本当に助けてもらいました。
  • 主人の家事育児参入について。お互いに職業人として活躍する年代です。「イクメン」は気持ちだけでもいいかな、と思っています。ただ子どもが思春期に入ってきてからは、夫婦でタッグを組んで取り組む課題も出てきます。これはどうしても他人にはお願いできないことですね。

今後の目標や将来の夢

長期的な目標を立てないことが、実は両立の「コツ」でもあるので、あまり明確な抱負なく、ここまでやってきました。しかし知らず知らずのうちに指導的な立場につくことになってきましたので、今は、やりたいことを明確にアピールすることを大切にしています。有言実行ですね。あと、私の研究分野に興味を持ってくれる若いドクターを絶賛募集中です。

これから仲間になるかもしれない皆さんへのメッセージ

好きな道に進みましょう。「楽な」「両立可能な」という点で選んだ道は、好きでなかったら、続けられません。ぶれない軸で、やりたいことをやってみてください。子育ては時間がかかり、マニュアルもなく、苦労もありますが、月並みですが、得られることは計り知れません。誰かにお願いすること、お断りすることを、マイナスと思わずに。軸がある仕事を続けることが大切。まわりの人や家族(旦那さんや子どもたち)に感謝を。これ結構難しいときがありますけどね。