小児科ブログ
初めての浜松生活
2025/06/20
皆さんこんにちは、この4月から浜松医科大学附属病院小児科の血液グループに所属しております徳舛麻友です。
私は医師としてのキャリアは短くないのですが、これまで長く血液腫瘍の基礎研究を続けておりました。このたび血液腫瘍の臨床を勉強する機会をいただきたいと考え入局させていただきました。
高校卒業までは京都に住んでいまして、大学生以降は青森、滋賀、京都、熊本、留学先の米国国立衛生研究所(NIH)があるメリーランド州などに移り住み、それぞれの土地で学び、人々との出会いがあり、お世話になりました。浜松に住むのは始めてで、人口の多い政令指定都市でありながら、浜名湖をはじめとした豊かな自然に恵まれているのがとても魅力的だと感じました。浜松北部の平野をバイクで走っていると、ふとメリーランド州の景色を思い出します。また、浜松医科大学は建物もきれいで周辺も自然の多い雰囲気なところが気に入っています。先日は、渡り廊下から遠くの丘に横たわるカモシカの姿を目にし、NIHの構内でよく見かけたたくさんのリスや鹿、グースなどを思い出しました。
NIHでの研究は、CRISPRを使ったノックイン白血病モデルマウス作りから始まったのですが、3種類やっと完成したと思ったら、COVID-19のパンデミックで1年間はほとんど研究ができない状況になりました。そして、肝心の白血病モデルマウスが白血病化しないなどと、がん遺伝子の研究の難しさを痛感しました。そんな中で、白血病のエピゲノム、特にクロマチン高次構造変化に興味を持ち、他のラボの協力のもとinv(16)AMLのエピゲノム研究を開始しました。帰国して一旦中断していますが、いつか再開したいと思っています。
血液腫瘍疾患への理解を深めるとともに治療につなげていきたいという思いで研究を続けてきましたが、浜松医科大学での臨床を通じて血液腫瘍のみならずさまざまな分野の治療の進歩・変遷を知ることができ、研究だけに専念していた時には思いつかなかったアイデアが浮かんだりします。大学病院のよいところは、臨床と並行して研究も行うことができることかと思います。先日、浜松医科大学小児科で博士号を取得後に国内留学されている先生とお話しする機会がありました。新しい研究を私たち浜松医大小児血液グループで立ち上げよう!というものです。成果が出るまでに時間がかかるものの、将来の白血病の治療の向上に繋がる研究であり、お話を聞いてとてもワクワクしました。今は臨床の勉強で精一杯ですが、いつか研究で実りのある成果を出していきたいと思っています。
私は医師としてのキャリアは短くないのですが、これまで長く血液腫瘍の基礎研究を続けておりました。このたび血液腫瘍の臨床を勉強する機会をいただきたいと考え入局させていただきました。
高校卒業までは京都に住んでいまして、大学生以降は青森、滋賀、京都、熊本、留学先の米国国立衛生研究所(NIH)があるメリーランド州などに移り住み、それぞれの土地で学び、人々との出会いがあり、お世話になりました。浜松に住むのは始めてで、人口の多い政令指定都市でありながら、浜名湖をはじめとした豊かな自然に恵まれているのがとても魅力的だと感じました。浜松北部の平野をバイクで走っていると、ふとメリーランド州の景色を思い出します。また、浜松医科大学は建物もきれいで周辺も自然の多い雰囲気なところが気に入っています。先日は、渡り廊下から遠くの丘に横たわるカモシカの姿を目にし、NIHの構内でよく見かけたたくさんのリスや鹿、グースなどを思い出しました。
NIHでの研究は、CRISPRを使ったノックイン白血病モデルマウス作りから始まったのですが、3種類やっと完成したと思ったら、COVID-19のパンデミックで1年間はほとんど研究ができない状況になりました。そして、肝心の白血病モデルマウスが白血病化しないなどと、がん遺伝子の研究の難しさを痛感しました。そんな中で、白血病のエピゲノム、特にクロマチン高次構造変化に興味を持ち、他のラボの協力のもとinv(16)AMLのエピゲノム研究を開始しました。帰国して一旦中断していますが、いつか再開したいと思っています。
血液腫瘍疾患への理解を深めるとともに治療につなげていきたいという思いで研究を続けてきましたが、浜松医科大学での臨床を通じて血液腫瘍のみならずさまざまな分野の治療の進歩・変遷を知ることができ、研究だけに専念していた時には思いつかなかったアイデアが浮かんだりします。大学病院のよいところは、臨床と並行して研究も行うことができることかと思います。先日、浜松医科大学小児科で博士号を取得後に国内留学されている先生とお話しする機会がありました。新しい研究を私たち浜松医大小児血液グループで立ち上げよう!というものです。成果が出るまでに時間がかかるものの、将来の白血病の治療の向上に繋がる研究であり、お話を聞いてとてもワクワクしました。今は臨床の勉強で精一杯ですが、いつか研究で実りのある成果を出していきたいと思っています。
小児科学講座 徳舛麻友