小児科ブログ

小児外科から2度目まして

2026/05/11

 2026年4月より浜松医科大学 小児外科 に赴任しました 岩﨑 駿 です。2014年に大学を卒業後、大阪府で6年間の臨床、3年間の研究、広島県で3年間の臨床を経て当院へ異動して参りました。今年度で13年目ですが、小児外科医としてはまだまだ発展途上であり、澤井特任教授のご指導のもとで日々研鑽を積んでおります。指導医取得も視野に入る学年ですので、隙間時間を使って論文執筆にも取り組みつつ、学位論文を発展させるような基礎研究にもマイペースに取り組んでいます。
 
 小児外科に関する丁寧な説明は、当科からの1つ目の投稿となりました澤井先生のブログ(投稿日:2026/03/06)にありますのでそちらを参考にしていただき、私は自身が感じている小児外科の魅力をお伝えできればと思います。
 
 私が小児外科に感じる魅力は、”かっこよさ”と”充実感”に尽きます。
 私は、小学生の頃に兄弟・親がみていた医療ドラマの影響で、外科医が”かっこいい”と感じた、というあまりに単純すぎる理由で外科医(手術といえば消化管の手術のイメージだったので消化器外科医)を目指しました。これは臨床実習に出るまで変わることはありませんでした。そんな中、臨床実習で回った小児科で担当したお子さんと短期間で仲良くなり、親御さんからは「小児科になって欲しい!」と言っていただけました。これをきっかけに子供が好きだった私は、小児に携わる外科、つまり小児外科を視野に入れるようになりました。私の出身大学では、ほとんど小児外科症例を扱っていなかったため、5年生のうちに県外の病院へ複数回見学に行って小児外科の現場をみさせていただきました。我々は、主に新生児から中学生(厳密には16歳未満)と様々な人生のステージの患者さんを担当します。それらに対して幅広く対応できる柔軟性もすばらしいですが、最も感動したことは、新生児の緊急手術での小児外科医の姿です。わずか数時間~数十時間前に生まれた赤ちゃんに対して、必死に救命のための手術をしながら、術前・術後も親御さんに親身に寄り添う小児外科医の姿は、とてつもなくかっこよく、強い憧れを持つようになり、小児外科医になることを決心しました。そのモチベーションは今もなお、辛いときに”何とか耐え抜いてやる”と思えるすべての原動力となっています。前任地でも同様の場面に遭遇し、その際は第2助手として手術に入っていました。術者の先生の姿は今でも鮮明に覚えており、自分のモチベーションを再確認する経験となりました。

 ”かっこいい”というシンプルな魅力に加え、手術を乗り越えた子供たちの成長を見守れることを親御さんと共有できる”充実感”も魅力の1つです。例えば、小腸閉鎖症(胎児期~生後数日で発見されることが多い、小腸が途中で途切れている病気)では手術前はミルクが飲めませんが、そういった新生児の小腸小腸吻合術を実施することでそれが出来るようになり、さらに成長してくれる。そして、そのお子さんを中心に、親御さんと一緒にみんなで笑ってお話ができる。そんな時間を過ごす瞬間に、大きな”充実感”を覚えます。
 
 もちろん全てがそう上手くいくわけではありません。辛くも再手術が必要な患者さんや、手術せずとも日常生活の苦しみを十分取り切れない患者さんもおられます。患者さんの苦しむ様子は、とても心がいたみますし、強いストレスを感じます。それでも一番苦しんでいるお子さんとご家族が1秒でも長く笑っていてもらえるように全力で親身に立ち向かっていく姿も小児外科特有であり、本当に頼りになる姿です。
 
 ここまで真面目な内容を書いてきましたが、大学では部活(テニス部、軽音部)に明け暮れ(飲みサークルではありません)、飲み会ではお酒もたくさん勉強してきました(決して飲みサークルではありません)。今でもお酒は大好きですが、身長のわりにご飯もたくさん食べますし、甘いものも好きなので、太らないように我慢の日々です。チートデイが心の支えですので、浜松市内はもちろん、ドライブも好きですので遠くの美味しいお店も含め、色々なお店を教えてもらえることも楽しみにしています。
 
 すべてが不慣れであり、職場の方にも患者さんにもご迷惑をおかけすることがあるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
岩﨑 駿