小児科ブログ

若手勉強会の報告

2023/02/17

去る2月11日(土)に第2回静岡県小児科勉強会を開催しました。「若手小児科医による若手向けの勉強会」というコンセプトのもと、浜松医科大学と静岡県立こども病院の専攻医が中心となって立ち上げた勉強会です。令和元年に静岡県立こども病院主幹で第1回が開催された後、新型コロナウイルス流行のためしばらく開催を見送っていましたが、少し流行が落ち着いてきたと判断し、このたび対面方式で第2回を開催いたしました。

今回は「上級医にわざわざ聞きづらいし、勉強しにくい内容を話し合おう」というコンセプトでグループワークを中心に企画することにしました。自分は医師7年目でまだまだ若手だとは思っていますが、もっと若い人々が何を求めているかを知りたかったので、小児科専攻医のみなさんにヒアリングを行いながら準備を進めていきました。あっという間に会当日となり、関連病院の初期研修医や小児科専攻医含め合計20名に御参加いただけました。

グループワークのテーマは、一つ目は「気管支喘息の管理」、二つ目は「虐待が疑われる場合の対応等」と、非常に難しい内容となりましたが、みなさん活発に話し合いながらいろいろな意見を出し合ってくれました。研修施設ごとの特色の違いなど、実りある学びがあったことと思います。症例写真を問題形式で出題するセクションでは、皆で頭を悩ませながら答えてくださり、準備した側としては喜ばしい限りでした。

特別講演には埼玉県立小児医療センターの植田育也先生をお招きし、「皆さんの時代の小児救急医療」のタイトルでお話しいただきました。これからの小児医療を予言する大変興味深い内容で、我々若手の意識に変容をもたらされました。

無事終了後に「先生、よかったよ」「すごくおもしろかったです」などの御感想をいただき、みなさんにとって非常に実りある勉強会になったことと思います。こういう会は継続することが重要かつ難しいことだと思いますので、今現在当直で眠い目をこすりながらこの原稿と申し送り資料を作成しています。

会の取りまとめを自分が担当することとなった当初は、「勉強会の企画なんて初めてだよー、どうすればいいんだー」などとヒーヒー言っていましたが、様々な人々の御協力のおかげで無事開催することができました。この場をお借りして感謝を申し上げ、この記事を締めさせていただきます。本当にありがとうございました。
 

浜松医科大学小児科 磯部裕介

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