内分泌・代謝グループ

グループの特長

  • 小児科学は、胎児期の器官発生から誕生、成長、性の成熟といったダイナミックな変化を対象とする学問であり、すべての段階で内分泌システムが重要な役割を果たしています。
  • 私たち内分泌グループは、大学病院および関連病院に多くの内分泌代謝専門医を配置しており、静岡県の小児内分泌疾患診療における中心的な役割を担っています。学会における指導的ポジションにあるメンバーを複数擁しており、全国的にも極めて高水準の診療を提供しています。
  • 県内の関連病院・大学病院における定期的(月2回)なWeb合同カンファレンス、全国の主要機関における小児内分泌診療グループへのコンサルトを活発に行い、患者さんにとっての「ベスト」な診療の提供に全力を尽くしています。
  • 大学の特色である研究に関しては、「遺伝」と「環境」が重要なキーワードです。「遺伝」は当教室の柱となるテーマです。当教室は臨床遺伝専門医・指導責任医が在籍しており、浜松医科大学小児科での研修で臨床遺伝専門医を取得することが可能です。なかでも内分泌グループは複数の臨床遺伝専門医を中心に多くの先天性の内分泌疾患の診療と遺伝学的解析を行っています。学内では医化学講座、学外では国立成育医療センター分子内分泌研究部との共同研究も活発に行われています。ゲノムインプリンティングに関わる疾患の解析に関しては、卓越した研究成果を出しています。
  • 胎児期の環境の変動によって修飾された遺伝子(エピジェネティック変化)が、将来の病気の発症に関わるという現象が知られています。私たちは、母親の栄養状態と出生後の病気、なかでも性分化異常・生殖機能障害の発症に注目して、動物実験による科学的検証を行っています。また、内分泌撹乱物質による性分化異常・生殖機能障害の発症に注目し、環境反応性遺伝子多型の同定および基礎実験による検証を進めています。
  • 大学を中心とした研修により、主要な専門医[内分泌代謝(小児)専門医、臨床遺伝専門医、糖尿病専門医]の取得が可能です。国内(国立成育医療センター、神奈川こども医療センターなど)、国外(アメリカ、エジンバラなど)への留学事例があり、今後も積極的に留学を支援します。
  • 内分泌学は「ベンチ(研究室)からベッドサイド(臨床)へ、ベッドサイドからベンチへ」をリアルに経験できる学問です。私たちは、臨床と研究の両輪を駆使して、患者さんの病気の原因と発症のメカニズムを解明する志を持つ仲間を待っています。浜松医科大学内分泌グループの一員となって、新しい発見に挑みませんか。

対象疾患/ 診療内容

小児の内分泌に関連する幅広い診療を行っています。
成長に関する疾患 成長ホルモン分泌不全性低身長
性や思春期に関する疾患 性分化疾患、性腺機能不全、ミクロペニス、停留精巣、尿道下裂、思春期早発、思春期遅発、月経の異常など
副腎の疾患 先天性副腎過形成症、副腎低形成、クッシング症候群など
甲状腺の疾患 バセドウ病、橋本病、先天性甲状腺機能低下症
水バランスに関する疾患 尿崩症、SIADHなど
骨代謝に関する疾患、骨系統疾患 くる病、副甲状腺機能低下症、軟骨無形成、軟骨低形成、骨形成不全症、低フォスフォターゼ症など
糖代謝の疾患 1型糖尿病、2型糖尿病、MODY、高インスリン性低血糖症、異常インスリン症
そのほかの先天的な病気 ターナー症候群、クラインフェルター症候群、プラダー・ウイリ症候群、ヌーナン 症候群、シルバーラッセル症候群など

スタッフ

  • 藤澤 泰子
    日本小児科学会認定小児科専門医・指導医、※日本内分泌学会認定内分泌代謝科(小児科)専門医・指導医
  • 小野 裕之
    日本小児科学会認定小児科専門医・指導医、日本人類遺伝学会認定臨床遺伝専門医、※日本内分泌学会認定内分泌代謝科(小児科)専門医
  • 増永 陽平
    日本小児科学会認定小児科専門医・指導医、日本人類遺伝学会認定臨床遺伝専門医、※日本内分泌学会認定内分泌代謝科(小児科)専門医
  • 金城 健一
    日本小児科学会認定小児科専門医・指導医、日本糖尿病学会認定糖尿病専門医、※日本内分泌学会認定内分泌代謝科(小児科)専門医
  • 金子 洋平
  • 緒方 勤(非常勤)
    日本小児科学会認定小児科専門医・指導医、日本人類遺伝学会認定臨床遺伝専門医・指導医、※日本内分泌学会認定内分泌代謝科(小児科)専門医・指導医
※は、日本国の厚生労働大臣により届出を受理されていない専門性資格

次の疾患をお持ちの患者さんをご紹介ください

1. 患者さんの検体を用いた遺伝子・ゲノム解析研究を行っています。
  • 性分化異常症
  • インプリンティング疾患(プラダーウイリ症候群、シルバーラッセル 症候群、ベックウイズヴィーダマン症候群、偽性副甲状腺機能低下症、鏡緒方症候群 など)
  • 先天奇形症候群
  • 家族性高血圧
  • 内分泌腫瘍
  • 未診断の先天性疾患

2. 小児がん経験者(サバイバー)の内分泌機能評価を行っています。

子どものころにがんの治療をうけた方へ[PDF:390.5KB]

患者会

小児糖尿病患者およびその家族
浜松つぼみの会
ターナー女性およびその家族
あすなろの会(静岡県)
上記は、大学のスタッフが幹事です。
その他の患者会で、当院に受診されている患者さんが参加している会をお知らせします。
プラダーウイリ症候群およびその家族
竹の子の会